ドライブレコーダー

みなさんの車には,ドライブレコーダーは搭載されているでしょうか?

 

ドライブレコーダーの記録映像は,交通事故に遭い過失割合が問題になったときに,大きな証拠になる場合があります。

 

よくあるケースでは,進路変更車が前に割り込んできて衝突してしまった場合に,進路変更車両のウインカーの有無が問題になるようなケースが典型的なものといえます。

 

通常,このようなケースでは,進路変更車両70:後続直進車両30の過失割合が基本となります。

 

しかし,進路変更車両がウインカーを出していない場合は20%程度の修正が入り,90:10になることが多いです。

 

ですが,往々にして,進路変更車両は「自分は適法にウインカーを出してから進路変更した」と主張してくることが少なくありません。

 

相手が非を認めない場合,こちらが客観的な証拠を提出してウインカー点灯の有無を証明しないといけません。

 

このようなケースで,ドライブレコーダーの映像が残っていれば,動かぬ証拠となります。

 

逆にドライブレコーダーがないと,多くのケースで双方の主張は水掛け論になってしまい,被害者が泣き寝入りしないといけなくなることも少なくありません。私自身,交通事故を扱う弁護士として歯がゆい思いをすることが多々ありました。

 

交通事故に備えるため,また,近年多くみられる煽り運転の対策のため,ドライブレコーダーを搭載する車両は増えています。

 

国土交通省が2019年11月に行ったアンケート調査(https://www.mlit.go.jp/monitor/R1-kadai01/24.pdf)によると,自家用車を保有している45.9%の人が,ドライブレコーダーを搭載していると答えています。

 

そして,67.3%の人が,ドライブレコーダーの効果について,「おおむね期待通り」もしくは「期待以上」の効果があったと答えています(残りのうち,28.3%は事故等に遭遇していないので「わからない」と回答しており,期待外れだと答えたのは全体の1.9%にとどまります)。

 

最近では,ドライブレコーダーも安価にありつつあり,また,ドライブレコーダー特約付きの保険も登場しています。

 

まだドライブレコーダーを搭載していないという方は,万が一に備えて,導入を検討されてはいかがでしょうか。